オーストラリア産のオリーブオイル

一般的に、オリーブオイルの産地といえば、イタリア、スペイン、ギリシャなど、地中海沿岸諸国が広く知られています。
しかし近年、オーストラリアの広大な自然の中で育まれる高品質なオリーブオイルが、世界中で高い評価を受けています。

オーストラリアにオリーブが持ち込まれたのは1800年代のこと。その後、1990年代以降に本格的な栽培が始まりました。中でもオーストラリア南部は、地中海性気候に恵まれたオリーブ栽培の適地として知られ、今では世界でも有数のエクストラバージンオリーブオイルの産地とされています。

オリーブの収穫・搾油時期は、北半球の地中海沿岸諸国では9月～12月頃。一方、南半球に位置するオーストラリアでは、その反対に4月～7月頃が収穫シーズンです。このため、北半球の新油が手に入りにくい時期に、搾りたての最も新鮮な味わい、香りを持っているフレッシュなオリーブオイルを世界に届けられるという、ユニークな強みを持っています。特に日本においては、4月～7月がオーストラリア産オリーブオイルの“旬”とも言えるでしょう。

また、オーストラリアは品質と安全性の管理にも極めて厳格で、官民が連携して世界最高水準の管理体制を構築しています。栽培から収穫、搾油までのすべての工程を現地で一貫して管理。収穫されたオリーブは、わずか数時間以内に圧搾されることで、酸化を最小限に抑え、最高の鮮度と香りをもつエクストラバージンオリーブオイルが生み出されます。

その結果、オーストラリアは世界で最も厳しい品質基準を満たす産地として国際的にも高い信頼を得ており、まさに“世界最高水準のエクストラバージンオリーブオイル”の供給地として注目を集めています。